富士通から今年6月10日に発売されたモバイルスキャナー「
ScanSnap iX100
」を購入しました。
購入前に使用していた、キャノンのモバイルスキャナー「
DR-P208
」との使い勝手の違いや、使い方を紹介します。
コンパクトで起動の早さと正確さがウリ

キャノンと対応紙面サイズは一緒ですが、横幅が12cm短くなっておりコンパクト。
重量はDR-P208が約600g、iX100が約400gで200gほど軽量。
スイッチ類も少なく、上部にスキャン開始ボタン、背面にWPSボタンとWi-Fiスイッチがあるだけで扱いやすい。
またDR-P208はUSBケーブルでPCと接続しないと使用できませんでしたが、iX100は初期設定で無線登録さえ済ませれば、ケーブルを繋げる必要が無くスキャンでき、ファイルは無線でPCかスマートフォンに保存されます。
フタの開閉で自動的にON/OFFするのですが、起動も早く無線で有りがちな接続できているのに認識していないといった状況は今の所発生していません。
そしてiX100が優れている一番の利点はスキャンの正確さにあります。
DR-P208はAmazonのユーザーレビューでもかなり見かけるように、内部のローラーがイマイチなのか、セットしてからスキャンされる際、度々用紙が斜め向きに入ってしまう欠点がありました。
しかしiX100ではスキャン精度が抜群で、用紙のセットはピタッと止まるしスキャンボタンを押すと、手で補正せずとも真っ直ぐに取り込まれスキャンすることができました。
キャノンも今年の5月に後継機「
DR-P208II
」を発売していますが、サイズ感は殆ど変わらずで相変わらず給紙に難があるようで斜めにスキャンされてしまうといったレビューも散見されます。
同時期に発売され価格も1000円ほど安い「
iX100
」のほうを私は推したいと思います。
初回設定はとても簡単
この商品はスマホアプリからでも登録できますが、PCを使った設定と使い方で説明していきます。

1:メーカーサイトから
ScanSnap ソフトウェア インストーラーをダウンロードしPCにセットアップします。
※商品にインストールディスクも付属していますが、こちらのほうが手っ取り早い
2:セットアップ方法は絵柄入りで初心者でも絶対に間違わないと思えるぐらい親切なので、説明に沿って商品をPCにUSB接続し無線設定を行っていきます。

iX100は外出時でも使えるように、製品自体がアクセスポイントとなる「ダイレクト接続モード」も搭載されています。
設定後は自宅にあるルーターでWi-Fi接続モード。外出時にダイレクト接続モードで使えるようになります。
読み取りモードの設定
インストール後はPCのタスクに常駐し、製品をONにした時に自動的にソフト側も認識。
OFFにするとPCとも自動的に接続が切れる仕様なので、使う際に起動させておく必要はありません。

タスクにあるアイコンを右クリック→「Scanボタンの設定」から、解像度や保存場所を指定できます。
設定項目で確認しておきたい所は基本2点だけです。
【クイックメニュー】
3パターン+1つ自分で好きな設定を記憶させることが可能。
コンパクトは解像度が低く容量を抑えるような設定になります。
基本は「おすすめ」にしておくとスキャン素材にあった解像度で保存してくれます。
写真など高画質で残したい場合だけ「きれい」に指定すると良いです。
【ファイル形式】
スキャンした後の保存形式は「PDF」か「JPEG」を選択できます。
デフォルトではPDFになっているので、もし写真を保存する場合はJPEGのほうがいいと思うので、ここは毎回確認するようにしましょう。
スキャン開始
読み取りモードとファイル形式を指定できたらスキャンを開始します。

スキャンは1枚辺り2秒~3秒で完了。
転送速度も非常に早く、スキャン後PCを見ると取り込めているので、待ち時間を考えずどんどんスキャンしていき、全部取り込めたら「読み取り終了」をクリック。

保存先が色々選べますが、これは別途ここにも保存しておきたい時に選択する時にだけ使えばいいだけで、スキャンしたものは、すでにPCに保存されているので「×」でウィンドウを終了してOK。
※デフォルト設定なら「ピクチャ」フォルダに出力されています。
製品のほうはフタを閉じればOFFになります。
または5分後に自動的にOFFになるので切り忘れの心配も無し。
※自動OFF時間はタスクアイコン右クリック「環境設定」から行える


「おすすめ」設定のJPEG保存した物です。
歪むこと無く真っ直ぐにスキャンできており、カラー画像のほうも395KBと容量も抑えつつ綺麗にスキャンできています。
動作している様子はプロモーション動画で確認できますが、実際に使ってみても全く一緒だということがわかりました。
スマホにはダイレクトモードで
スキャンしたものをスマホに取り込む場合には「
ScanSnap Connect Application」をインストール。

スマホには自宅のWi-Fiが無くても転送できる「ダイレクトモード」の使用がオススメ。
アプリ内設定から接続先を「iX100~」に指定。
本体裏シールにパスワードが明記されているので入力すると使えるようになります。

使い方はPCと同じ、転送速度も早くスキャンが終わった時にはスマホ画面に出力されてます。
※解像度などの設定もアプリ内から変更できる
買い替えして大満足
キャノンのDR-P208では昔の写真をスキャンする際、斜めに挿入されたりスキャンスピードが少し遅かったりで面倒になり、結局全ての写真をスキャンすること無く放置してしまったのですが、iX100ではそういった不満点が全て解消されたので、今回早めに買い替えしてとても良かったです。

使わなくなったDR-P208は先日ヤフオクで売却しましたが、7000円と現在の新品定価14000円の半額で売れたので十分でした。
※購入した時は2013年3月で定価20000円の時でしたので1/3の価格で売れたことになります。
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モバイルスキャナー imageFORMULA DR-P208レビュー