SONY「XBA-Z5」レビュー PHA-3にバランス接続すると絶品の音質

初めて購入した高級イヤホンXBA-H3は、安物のイヤホンとここまで音質が違うのかとビックリし、音にこだわり始めるキッカケになりましたが、1年ほど経過し更に高級なイヤホンを使ってみたくなり、現在SONYで最高級のハイレゾ対応イヤホン「XBA-Z5」に買い換えしました。

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製品ページ:SONY XBA-Z5



買い替え費用


XBA-Z5は価格.com価格情報で調べてみると、1月9日までは50500円で新品販売されていたようですが、それ以降値上がり傾向で現在は55000円程度が最安値と値上がり傾向となっています。

色々なお店を調べて見ましたが、全て割高気味で購入時期がよくないみたいだったので、今回はヤフオクでできるだけ新品に近い中古商品で50000円以下で買えるものを2週間近く探しました。


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使用時間1時間のほぼ新品状態が47000円(送料込み47701円)とお買い得で入手。

ポイント還元やXBA-H3売却分など加えた詳細な買い替え金額がこちら

商品:47701円
オリコモールからの経由:477ポイントキャッシュバック(1%)
XBA-H3ヤフオク売却:20000円

47701円-477-20000円=27224円

XBA-H3は中古でも意外と高い値段で売れたのでよかったです。


商品の中身


パッケージはH3よりも更に豪華な感じになっていました。

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Z5ではシリアルナンバーが割り当てられていてNo4052。
1月に新品購入された物ということなので、現在でも5000個以下しか生産されていない?
そう考えると何だか貴重な代物に見えてきます。

付属物は予備のイヤーピースがサイズ毎に入っていますし、ケーブル入れのポーチも付いています。
そして、アンバランス接続ケーブルとバランス接続ケーブルの2つがセットで入っているので、ポータブルアンプPHA-3でもすぐに使用することができるようになっています。

しかし、私は耳かけ部分がゴムになっているこのケーブルがずっと装着感が悪く嫌いだったので、H3の頃から別売り販売されているバランス接続ケーブル「MUC-S20BL1」に付け替えて使用しています。

別売りのほうは品質が違っており、ケーブルが絡まりにくい素材が使われていますし、なによりあの分厚いゴムみたいな耳かけタイプではありません。
結局耳かけせず普通に装着しても、イヤーピースさえ自分の耳に合っていればずり落ちてくることは無いので、耳かけ仕様はやめたほうがいいと感じます。
8000円近くするケーブルですが、実際に使うと絶対に買ってよかったと思うのでぜひお試しあれ。


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XPERIA Z3+PHA-3+MUC-S20BL1ケーブルにしたXBA-Z5
このような環境です。


購入直後の感想


H3は手元に無いので聴き比べ出来ませんが、最初は目的の組み合わせ以外もすこし試して見ました。


【XPERIA Z3に直挿し】

この場合は付属のアンバランス接続ケーブルとなります。

昔はスマホの音質はスゴくいいと思ってたりもしたのですが、ここ1年でウォークマンZ1やポアタンで聴くようになって耳が肥えてきたのか、いくらハイレゾ対応と謳われていても全然音質が違いすぎてもう満足できなくなってしまいました。

Z5でも同様で、とにかく音のクリア(解像度)さが全然で全体的にぼやけた印象。
特に低音でなる演奏部分が非常に響くのですが、音がぼーんぼーんと響いているだけで何の楽器なのか判別しにくいほどパッとしない。
低音の凄さがウリのようですが、逆効果で肝心の歌声が聞こえにくく感じられました。

H3の時は単純に迫力が薄く弱々しい感じというだけの印象だったので、Z5の性能向上は感じられたのですが、端末のほうが高性能についてこれていないので、スマホ単体で使うにはZ5を全く生かしきれず勿体ないと思うので、絶対ウォークマンかポータブルアンプの組み合わせ前提だと思ってください!


【XPERIA Z3+PHA-3+アンバランス接続】

続いてZ5の付属ケーブルとPHA-3で聴いてみました。

先ほど致命的だった低音の粗さが殆ど無くなり、確かに低音が主張して鳴っている感はあるのですが、ボーカルの邪魔をすること無くスゴく聞き取りやすくなりました。

今までの感想でも書いているのですが、私はスマホ単体だと演奏とボーカルが狭い空間でくっついたように聴こえるので、迫力は感じても全体的にうるさすぎて聞き取りづらく感じますが、PHA-3を介することで空間が広くなり、ボーカルが前面に立ち少し離れて演奏が聴こえる具合に変化するので、迫力そのままにそれぞれがハッキリと聴き取りしやすくなると感じています。


【XPERIA Z3+PHA-3+バランス接続】

今回目的の組み合わせ。

スマホ単体からPHA-3に変えた時ほどの、誰が聴いても明らかに音質が違うというほどの変化はありません。
しかし、じっくり聴いてみるとわかるのですが、音質が更にまろやかになり一切のノイズが消え去ってボーカルと演奏楽器一つ一つが丁寧に鳴っていると感じられました。

よくSONYのXBAシリーズはドンシャリという表現が用いられていて意味はよくわかっていないのですが、私の中では低音から高音まで、どちらかが強調されているというわけでもなくバランスよく再現されているように聴こえます。


私はアンバランス接続Z5+PHA-3の組み合わせでも十分にこの製品の性能を引き出せていると思うので、バランス接続ができないウォークマンZX1でも、Z5の実力はしっかり感じられると思います。

バランス接続は更に磨きかかった品質を生み出しており、現時点で究極の音をイヤホンで聞きたいという人に向けた組み合わせになります。


【言われているほど低音域は強すぎない?】

最高級のイヤホンながら色々なレビューサイトで、低音が強すぎて低評価が多く少し不安だったのですが、ポータブルアンプを介した場合、うまく調律しているように感じられたので十分価格に見合った品質だと思ってます。

私は色々なイヤホンを使った経験が無いので、低・中・高音のバランスというものがイマイチよくわかりませんが、とにかくスマホ単体での使用は絶対ダメ、アンプかウォークマンと合わせて使用することが性能を引き出す絶対条件という結論にしたいと思います。


音への投資はひとまず打ち止め


キッカケは大好きな中森明菜のハイレゾ曲が配信されるとのニュースを知って興味を持ち始めたジャンルで、約1年ほどで全くの初心者から中級者ぐらいまではオーディオ関連に詳しく慣れたかなと思います。

今回試した「XPERIA Z3+PHA-3+XBA-Z5」の組み合わせが、私の中では至高の音質に辿り着いた感じがして、正直これ以上の音の違いは全くわからないので、今後は使いやすくデザインが改良された場合だけ買い替えるようにして、ひとまずここが最高の到達点としました。

これまでのレビュー記事を流れでまとめると

2013年8月6日
透き通るような音質が特徴のソニー製イヤホン「XBA-30」レビュー

2013年9月16日
SONYのポアタン「PHA-1」レビュー S-Masterの代わりになるのか

2013年12月9日
ウォークマン「NW-ZX1」レビュー 音楽機能編

2013年12月16日
SONYハイレゾイヤホン「XBA-H3」レビュー ZX1を使った音質の感想

2014年11月27日
約8000円でハイレゾ対応アンプが手に入るデジファイ付録の感想

2014年12月7日
PHA-3+XBA-H3+バランス接続で組み合わせXPERIA Z3で使用した感想

こんな感じで、ほぼソニー製品だけの所有歴となります。

以上がSONY「XBA-Z5」レビューでした。

<関連記事>
Android版「Onkyo HF Player」XBA-Z5+PHA-3と組み合わせた使い方&レビュー

[ 2015/01/31 13:42 ] SONY | TB(0) | CM(0)

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