iPhone6 Plusをメイン端末に切り替えたこともあってiOSでも「ATOK」アプリを購入。
Android版との機能違いや使い勝手はいいか見てみました。
機能の違い
先に書いてしまうとiOS版はAndroid版より機能が少ないです。

アプリアイコンから設定を起動できますが、キーボードや単語登録(標準キーボードから移行できる)といった基本部分のみで付加価値機能は省かれています。
※ATOK SyncはPC向けサービスなのでスマホ版単体では使うことがない
削られている機能を挙げると
●ATOKキーワードExpress
この機能は5つのジャンルで最新用語が週に3~4回データ配信されるという機能で、一度アプリ購入すると追加費用無しで更新し続けてくれます。
殆どのスマホは購入後キーボードのアップデートはほぼ行われないため新しい用語の追加がされませんが、この機能さえあればどんなに古いスマートフォンでもキーボードの用語だけは常に最新を保ってくれます。
この機能だけでAndroid版は価格分の元以上は取れると断言出来るだけに、iOS版に付いていないのが非常に残念でした。
(ただiOS版はアプリアップデートの時に用語が追加されている可能性もあるのでそこはわかりません)
●ATOK拡張辞書
GooglePlayに本体とは別に拡張辞書が単体で色々配信されていて、自分の用途に合わせて追加できます。
用語自体は本体に収録されていると思うので、たぶん特定の単語を変換すると通常なら後ろに候補になるものが、1番目に上がって変換精度が良くなるみたいな感じだと思います。
以上2つの機能が削られていますが、特にキーワードExpressはかなり優れた機能なので、この有無の差は非常に大きいです。
実用上では変換に不都合はない
キーワードExpressが無いことで変換が劣るかというと、私の使う用途ではあまり不都合は無くしっかり用語変換できるので不都合なく使えています。
株アプリでは証券コードが覚えられないので会社名で検索するのですが、有名企業からマイナー企業まで変換候補に挙がってくれます。
例えばいくつか会社を挙げると
※スクショは学習データは削除した初期状態です。

大阪有機化学工業
→おおさかゆ で候補に出てくる(他2つの用語も挙がる)
三菱系の会社
→みつびし で30社以上の三菱グループが候補に並ぶ
CYBERDYNE
→さいばーだい ちゃんと英語表記で出てくる
最近新規上場したような企業は候補に挙がりませんでしたが、その辺りは学習機能で2度目からは用語の一部分を入力すると自動的に候補1番目に挙がってくるので問題はない感じ。
日常用語も単語の区切り方のクセを学習して候補に次々挙げてくれるので、使っていくうちに賢くなってくれます。
QWERTYキーボードも使いやすい
携帯キーボードでフリック操作が全くできないこともあって常にQWERTYキーボードを使用。

設定から幅を半分にしたりキーボードの大きさ変更が可能。
きせかえ要素はAndroid版に比べると少ないけど、正直カラフルな物があっても見難いだけで使わないと思うので、端末カラーに合わせた3色で十分。
英語⇔日本語などの切り替えは「ATOK」ボタンから行い、隣の地球儀マークは他のキーボードとの切り替えにつかう。
ATOKを購入したら標準キーボードは使うことはないので、本体設定で外しておくと地球儀マークは反応しなくなるので、誤タッチも無くなって使いやすくなるはず。

Android版では長押しからのフリックで数字・記号入力が対応してくるけど、iOS版では残念ながら非対応。
キーボードの配列はに関してはどちらとも使いやすくて◎
特にiOSの標準キーボードはカーソル移動でイライラさせられることが多かったので「←→」があるだけでありがたい。
標準キーボードより有能なのは間違いない
AppStoreでは「Google日本語キーボード」の配信が無く、「Yahooキーボード」はQWERTYキーボード非対応なのでATOKしか選択肢が無いわけですが、やっぱり普段使いでiPhoneを使うには標準キーボードではダメでした。
Android版に比べるとAppStoreのレビュー意見が渋い感じですが、配信当初の不具合意見は別にして最近の低評価は個人的な使用用途に関しての意見なのでそれほど気にする必要は無いかと。
一部機能が無いことを考慮してもATOKの1600円は今後のアップデートサポートが保証されることを考えると十分適正価格に感じます。
iOS8.4で目立った不具合は無く、検索窓からのキーボードの表示も標準キーボード並に早いので、基本的な部分に関しては安定動作しています。
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