ダイヤモンドZaiで割安株として取り上げられ、密かにマークしていた2773ミューチュアルが第1四半期決算と同時に株主優待新設を発表しました。
ミューチュアルIRページ
http://www.mutual.co.jp/ir/news_ir/優待の内容は
9月末の株主対象(なお配当は9月中間は0で期末一括配)
100株~1000株 選べる優待品1500円分
1000株~5000株 選べる優待品3000円分
5000株以上 選べる優待品5000円分
年間配当は25円なので配当+優待利回りは今日の株価972円に対し4.11%になります。
ただ赤字決算となっていますが、ミューチュアルの業績はある程度予測できたことで
売上1,077(前年同期1,515)
営業利益△138(前年同期△48)
経常利益△123(前年同期△35)
純利益△84(前年同期△18)
前年より売上減で赤字拡大しているのは悪材料だけど、ミューチュアルの四半期毎の業績を確認すると

過去4年ともに1Qで赤字、3Qもやや利益が出にくい
逆に2Qでは売上が回復し、特に4Qで大きな利益を上げて増収増益が続いている。
ちょっとクセが強そうな銘柄で業種も専門外でわかりにくいが、1Q決算の説明文によると
(1)経営成績に関する説明
売上高につきましては、前期末に駆込み需要を取
り込んだ反動減を主要因として、前年同期比438百万円減少いたしました。損益面におきましては、売上高総利益
率が前年同期比2.2ポイント改善されましたが、減収分を補えず売上総利益は76百万円減少しました。また、諸手
数料や展示会関連での広告宣伝費等、販売費及び一般管理費が増加したため、営業損益以下の段階利益も減益とな
り、損失計上となりました
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
平成28年3月期の第2四半期及び通期の連結業績予想につきましては、受注残は前年同期比3,833百万円増加し
10,997百万円と引続き好調に推移しており、平成27年5月18日付けで公表いたしました業績予想から変更はありま
せん。
悪数字の理由が前記駆け込み需要による反動減に加え、宣伝・販管費の増加によって利益が落ちた。
そして、通期予想を据え置く理由として、
受注残が前年同期比3,833百万円増加の10,997百万円と引続き好調なこと。受注残が増加して好調であるのなら、まだ1Qということもあり今回の赤字拡大を理由に大幅に売られるようなら、逆に絶好の押し目買いで、時間差を置いて個人投資家にとって大きな魅力の優待新設がジワジワ効いて上げてくると予想。
なにより現時点の株価でも通期予想通り着地でも
PER11.21倍 PBR0.88倍
なのだから、仮に予想が裏目に出たとしても大きな損切りにはならずローリスク。

過去1年は5月11日の上方修正+8円増配の23円IRで動き出し、5月18日の決算発表で今期予想と配当25円が評価され一気に高値を付けた。
その後は調整で、ちょうど今日の1Q決算で高値1000円を抜けての新相場が期待されていたと読めるわかりやすいチャート。
今日決算またぎ狙いで943円×500株
そしてサブのSBI証券のPTSで900円×500株を追加購入
明日の寄り付き後の動きが読みにくいけど、恐らく優待新設は想定されずサプライズ発表だったと思うので、悪くても25日線・基準線がある881円~890円付近は相当堅いと思われる。
最悪を想定しても、きれいな角度を描いて上昇している75日線が800円にある。(ストップ安822円はまず無いと思う)
22:30分時点でのPTSは920円前後で少しづつ買いが厚くなてきている。
出来高も1万とかなり多く決算数字と優待の評価が二分する形。
とりあえず9月末の権利日までに1000円を抜けてくることを期待。