Androidと違いiPhoneでは1回のフリックでスクロール幅が小さく、端末戻るボタンが無いため左右のフリック操作も画面端しか認識しないので5.5インチのPlusでは非常に操作しずらく、この点だけがずっとネックでした。
今までは数少ない惰性スクロール対応ブラウザ「
Mercury」をメインとして使っていましたが、昨日上記2点のネックが全て解消されてしまう神アプリを見つけました。
それが「
Opera Coast」というアプリ。

Operaと言ったら、軽いブラウザに加えデータ圧縮アプリが有名で、数年前に使った時はそんなにパッとしなかった印象がありましたが、Opera Coastは従来のUIとは全く違うものとなっています。
正直、このブラウザがあればiPhone7で端末戻るボタンが採用されなかっても問題ないかもと思えるぐらい、劇的にブラウザの使用感が変わってしまいました。
特徴
まず、iPhone(特にPlus)を使っている人で以下の事象にイライラしている人にオススメ。
・Androidみたいに流れるようなスクロール挙動じゃないiOS仕様にウンザリ
・端末戻るボタンは無いうえに、戻る・進むの左右フリックが画面端からでないと反応しないので指がつる
・ブックマークからの呼び出しが手間。スピードダイヤル機能、ジェスチャー機能無いの?
・片手だけで操作できないこれらはOpera Coastで全て解決します。
特に2番目の左右フリック挙動の感度具合は、グノシーなどのように画面中央の僅かな指の動きだけで反応すると思ってください。
その代わり、最初に書いたように従来のブラウザとは全く異なるUIをしているので、新しいことに積極的に適応しようとする気持ちが必要です。
UIを一言で表すとしたら、
Opera Coast中にもう一つiOSのホーム画面があった、といった感じでしょうか。
タブじゃない、タスク型になったブラウザ
スクロール感度とフリック挙動はあくまで、扱いにくいiOS端末のデザインに合わせ改善させた動作に仕上がっていますが、Opera Coastがもう一つ攻めている機能として従来のブラウザでは当たり前だった「タブ」を廃止させ、代わりに
「タスク」のように複数のページを扱うようにしています。

左がトップ画面。
スピードダイヤル的なブックマーク画面で1ページに9個、後は右に向かっていくらでもタイルを配置できます。
右が独自のタスク型のタブで、これは右下の点々アイコンで確認できます。
従来のタブといったら、いくらでも増やさせるけど結局どこのタブにどのサイトを残してあるかが覚えきれず、多くても3~4つぐらいで、大抵は一つのタブで色々なサイトを見ていたはずです。
しかしタスク型では、1つのサイトに対しタスクが1個割り当てられる(注意点もあり)ので、トップ画面に配置したサイトタイルを開くと、必ずそのサイトを前回開いていたページから始まるのです。
実際に使ってみたほうが感覚が掴めると思いますが、誰もがiOSのホーム画面みたいな仕様がOpera Coastの中にもできたと感じるはずです。
<注意点について>いくつかのサイトはURLのドメイン?で判断しているのか、別のサイトでも同じタスクで認識されてしまうことがありました。
例:楽天市場と楽天競馬は同じサイトで認識
楽天市場のトップページでブックマークしていると、楽天競馬のトップページではブックマークできない(たぶん他の楽天サイトも同様)
他にも、FC2ブログのサイトを一つブックマークすれば、別のFC2ブログサイトも同一で扱われてしまう。
ブックマーク=タスク管理の弊害もあるので、この辺りの作りはうまく割り切って別のブラウザアプリと組み合わせて使う必要があります。
以上がOpera Coastの特徴。続いて設定の仕方と使い方を列挙していきます。
設定
アプリをインストールしたらとりあえず設定周りを調節しておきます。
アプリ内に設定項目は無く、端末の「設定」から行う仕様となっています。

写真はON・・アプリ内でQRカメラも使えます(検索でキーボードが出た時にQRコードアイコンから使える)
閲覧データの消去はOFF・・せっかくのタスク管理なのでキャッシュをいちいち消すと快適さが失われる
パスワードは記憶させるON・・サイト毎にパスワード情報が残るのでログインが楽になる(端末に指紋認証やPINコード設定しとけばセキュリティは十分)
使用状況をレポートするOFF・・オペラにレポートしたくない場合はOFF
Opera turboはオフか自動・・データ圧縮でパケット通信を節約できますが、サイトを開くとき若干引っ掛かりやモタツキも出てしまうので、データ通信に余力があるならオフにしたほうが快適

iCloud Driveは常時ONにしておきます。
ONにしておくとリアルタイムでブックマーク情報が同期されるので、iPadと一緒に使用したり、端末を買い替えた時でもインストールするだけで元の状態へ復元することができます。
※すぐに同期されないのでインストール後、5~10分ぐらい経ってからアプリ起動すると反映されます。
ただデフォルト配置サイトも同期されてしまったので、新たにインストールした端末では起動後すぐにデフォルトサイトを削除したほうがよさそう。
基本操作
Opera Coastでここさえ押さえておけば大丈夫な基本操作を列挙していきます。
【登録サイトを削除】タイルを長押しすると揺れ始めるので、画面上部の削除場所までタイルを運んだ後、画面の適当な場所を1回タッチすると確定され消去できる
【ブックマーク登録】
1:ホーム画面で「ウェブで検索」から登録したいサイトのトップページを開く
2:画面下中央のアイコンをタッチしてホームに戻る
3:下段(直前に開いていたサイト群)のサイトアイコンを長押しして、中央の空いているスペースに設置すると登録完了
※先の注意点で書いたように、URLドメインによって同一サイトと見なされ登録できないこともある
【フリック操作での戻る・進む】
画面中央付近を僅かなフリック操作で反応するほど感度良好。
しかも再読み込みが発生しないのでシームレスな画面転移が行われて完璧!
上下のスクロールもAndroid並の惰性がついた感度なので、Safariなどでちょっとしかスクロールしないイライラも解消されます。
【ページを更新させたい、トップページに戻りたい】
ページを更新させたい場合は、画面を下に向かって伸ばせば更新マークが出てくるので、あとは指を離せばページ更新できる。
ブックマークしたサイトのトップページに戻りたい場合は、サイト内でトップページリンクを開くか、一度右下のタスクを開き、上にフリックして削除し改めてブックマークを開きなおします。
(Opera Coastではメニューバーを省いたUIなので、そこは割り切って使う必要がある)
【壁紙を変更する】
1:ホーム画面上の空いているスペースを長押し
2:画面切り替わって右側にアプリ内で使える壁紙が収録されている(上書きではなくタスクのように新たなページが追加される)
また「+」では自分で撮影した写真を壁紙にすることも可能
3:追加された壁紙を削除したい場合は、上にフリックすると削除される
【外部アプリへの共有】
1:共有したいページを開き画面左下のアイコンをタッチ
2:ツイッター、pocket、Evernoteなど数種類の外部サービスとの連携に対応している
※鉛筆マークをタッチすると見出しの文章を編集できる
以上の基本操作を覚えておけば十分。あとは新感覚なUIに慣れるだけ。
Opera miniとの併用がオススメ
iPhone Plusでも片手で操作できるメリットだらけのブラウザですが、デメリットとしてブックマーク登録の仕様にやや難があるので、沢山のサイトをブックマークして使う用途には向いていません。
そこで併用したいのが、従来仕様のブラウザに近い「
Opera Mini」

こちらもスピードダイヤル式のブックマークですが、フォルダ仕分けもでき同じサービスでも別々として認識されるので多数ブックマークしても大丈夫。
惰性スクロールも効いていて快適ですが、左右フリックに関しては画面端からの認識となっているのでそこだけが残念ポイント。
今まで数多くのアプリを紹介してきましたが、自分の中で殿堂入りした「
マネーフォワード」に匹敵するぐらいのスゴイアプリです。
(言い換えればiPhone Plusのサイズで変化の無い端末デザインでは難がありすぎるということ)
以前に紹介されたMercuryも気に入りましたが、ipadproでは不都合があったためプラウザを探していました。納得の使い良さでした。ブックマークのインポートがあれば完璧だった。
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