ハイレゾが販売されるまではさほどオーディオ関連に興味は無く、そこから色々買い試して去年の1月に書いた「
XBA-Z5」の記事で、バランス接続+PHA-3の組み合わせが最高の結論に達していましたが、ヘッドホン端子に仕様の変更があったことを知り、衝動買い的にSONYの最高級ヘッドホンMDR-Z1Rと、新作ウォークマンNW-WM1Aのセット買いをしてしまいました。

オーディオ知識はまだまだだし、まだ使い始めでレビューする段階ではありませんが、購入直後の感想や買い替えに至った理由などを書きます。
2016年11月23日:初回記事作成
2017年11月19日:その後アップデートでの改善などを追記
購入費用
ちょうど楽天市場でジャンルラリーキャンペーンをしていて、金額も高額なため楽天スーパーセールよりも還元が狙いやすかったので一気買いしました。


特価.com購入 MDR-Z1R:194000円(一部ポイント・クーポン使用で実費用は147876円)
eイヤホン購入 NW-WM1A:129470円(ポイント使用で実費用は99,470)
ここから2つまとめてのポイント還元は
通常購入+1倍・・3244P
楽天カード支払い+3倍・・7416P
アプリ利用+1倍・・3244P
ショップ独自ポイント増額(特価.COMが3倍、eイヤホンが10倍)・・3900P+11646P=15546P
ポンカンキャンペーン+2倍確定(今回の分だけで)・・6488P
ジャンルラリー+4倍確定・・10000P(上限MAX)
ポイントサイト経由+1倍・・3244P相当
合計:49182P
194000円+129470円-49182P=
274288円還元キャンペーンを盛り込んでも結構な金額になりましたが、店頭やAmazonで買うより割安。
XBA-Z5とPHA-3は売却予定なので10万ぐらいは足しになるはず
MDR-Z1Rの中身
製品ページ:
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-Z1R/これまでインナーイヤー型しか購入したことが無かったので、予想より遥かに大きい箱でビックリ。


化粧箱は物凄く豪華でフタの開ける部分はマグネット仕様。中は布張りです。
ヘッドホンにはXBAシリーズ同様通し番号が割り振られており、保有者が少ないことに満足感が溢れます。
付属のケーブルが2本あり、一つは通常のヘッドホンケーブル(アンバランス接続)、もう一つが買い替えのキッカケとなったφ4.4mmプラグのバランス接続ヘッドホンケーブル。
ケーブルについては後述しますが、このクラスとなると
バランス接続ケーブルを使わないと全く意味が無く、初心者でもアンバランスとバランスの大幅な音質の違いがわかったほど。よくバランスを一度聞くと、アンバランスにはもう戻れないと意見が出ていますがこれには完全同意で音の性質が全く違います。


他のヘッドホンより大型だと思いますが、実際のつけ心地は重さも気にならず、長さ調節もしっかり固定できるし、耳と頭部分もクッションも抜群で、むしろXBA-Z5よりも長時間試聴しても疲れない快適さでした。

バランス接続ケーブルについてですがプラグの規格が変わったみたいで、今まではL/Rプラグが二股に分かれた端子だったのですが、今回のφ4.4mmはプラグサイズが大きくなり1本端子になっています。

以前のプラグと並行して利用できるのなら良かったのですが、どうやらφ4.4mmが正式なバランス接続ケーブルとなったようで、現在使用していたPHA-3では非対応。
最近発売された、NW-WM1Z/1A、TA-ZH1ES、PHA-2Aが対応機種で利用機種はとても限られているのですが、今後販売予定されるであろうPHA-3Aまでは待ちきれず両対応されるかも不透明なのでNW-WM1Aを同時購入した次第。
NW-WM1Aの中身
製品ページ:
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-WM1A/index.htmlNW-WM1Aは以前持っていたNW-ZX1と似たような梱包。

端子部分は腐食の可能性もあり、そうなると有償修理になると明記されているだけあって3箇所の端子部分には専用カバーが付いています。(でも小さいから無くしそう)
梱包は遠目では豪華に見えますが、紙にフェルト生地を貼り付けたような感じで、中の収納もケーブルと取説ぐらいしかないので、MDR-Z1Rと比較したらしょぼい。


内蔵HDDは128GBありますが、microSDにも対応しているので最大256GBまでの楽曲が入るので、ハイレゾやDSDを沢山持っている人も安心の容量。
入力端子は2つで右が従来の通常のイヤホンで使う端子。左がφ4.4mmバランス接続専用端子になっていて、以前のL/R用バランス接続端子は廃止されています。(現状全てに対応している製品は据え置きポータブルアンプのTA-ZH1ESのみ)
背面はマットでザラつきのある質感になっています。

横幅も結構厚みがあり、アナログ式のボタンが配置されています。
スマートフォンに比べるとかなり無骨ですが、自宅でしか本気の音楽は聞かないので気になりません。
使用直後の仕様や感想

スマホのミュージックアプリでも毎回気にしてる、歌詞表示とアルバムアートワークの仕様ですが、
MP3とAACファイルに埋め込んだ歌詞は表示でき、左下に歌詞マークが出てきます。
ただタグに決まりがあるのか、最近埋め込んだ楽曲の歌詞が表示されないようです。
またハイレゾFLACファイルは埋め込んでいても非対応なのか表示できませんでした。
アルバムジャケットも、MP3とAACファイルはアルバム内の個別ジャケット表示に対応していましたが、FLACファイルだと全て1曲目のジャケットが全曲に表示されてしまいます。
80年代の曲が多いので、その曲のレコードジャケットで表示させたいのに何か方法が無いのでしょうか。
ZX1ではAndroidが搭載されていましたが今回は非搭載で、オリジナルのタッチパネル対応UIになっています。
ZX1でネックだったスリープ時でもどんどんバッテリーが無くなっていく致命的な問題がクリアされていて、NW-WM1Aではスリープ時も安定している上に動作中も非常にバッテリー持ちが良い。
購入後充電せず使っていますが、8時間経過後もまだバッテリー切れにならず稼働しています。
発熱も全くありません。
バッテリー目安は3段階表示ですが、見た目より長持ちするので仕様通りになっていそう。
→11月のアップデートで電源自動OFF機能と起動から立ち上がりまでの時間が短縮されました。
これまでは起動からの立ち上がりが遅いので、常にスリープで放置していましたが長期間だとバッテリー切れになっていることがあったので扱いやすく鳴りました。しかし致命的に悪いのがタッチパネルの感度。
Android2.3以前の端末を利用したことがある人なら想像が付くと思いますが、スワイプやタッチ操作しても常にワンテンポ遅れて動くので、今のスマートフォンの快適動作に慣れてしまっては我慢ならない挙動です。
Androidを外したのであれば、もう少しこの辺をチューニングしてサクサク動くようにして欲しい。(ソフトウェアアップデートに期待)
→2月のアップデートでかなりサクサクにスクロールするようになり、スワイプ・タッチ操作に不満点は無くなりました◎
改善前は相当操作にイライラしたので、この改善だけでもこの製品の価値は大幅アップしたと感じます。音機能についてはPHA-3並に搭載されていて、DSDネイティブ再生が可能になったフルデジタルアンプのS-Master HXやDSEE HX、ハイゲイン出力などがあり十分PHA-3の代わりになりそう。
ソースダイレクトモードをONにすると元の音源のまま再生されるので、ハイレゾやDSDのような高音質を聴くときに使える。
NFC、Bluetoothが付いていて、ハイレゾをワイヤレスで聴けるLDACにも対応。
なので次にインナーイヤー型を買う時はLDACにかしようと思ってます。
Wi-Fiは非対応になりました。

オーディオの世界ではエージングをするしないで全く違うと言われており、初心者の私は今日まで半信半疑だったのですが、チュートリアルで高品質ガイドがあり公式に200時間を超えた辺りから本来の音質性能が発揮できると明言されてました。
公式に書かれていたらエージングの要素は信用するしか無く、あまり音楽を頻繁に聴く方ではないので200時間が途方も無い数字に見えますが、とりあえず少しでも時間を稼ぐため聞かない時でも再生させっぱなしにしてます。
最後に聞きはじめの音質の感想ですが、正直な所PHA-3+XBA-Z5のバランス接続と大差ない気が・・・
インナーイヤーと違って耳を覆うので全体的にまろやかに聞こえるぐらいかなと行った感じ。
今回はエージングを信用する気になったので端末を意図的に仕上げるようにするし、ここまでお金を使ったからには別売りのキンバーケーブル(見た目ごついのが欠点)も後日入手して判断することにします。
これで違いがわからなかったら、そこまでの耳を持っていないということです。
→200時間の再生を超えましたが、前のPHA-3の音を忘れ聞き慣れてきたのか最近ではかなり音質に気に入っています。
何というか全体の音が自然にしっかりと聞こえるといった感じで、普通のイヤホンで聴くともの凄く雑味のある音に聞こえてしまいます。発売から1年経ち、この間機能追加など大規模アップデートが2回(小さなもの除く)あり以下の機能が追加されています。
<2月>
・タッチパネルを押下したときや、スクロールしたときの反応速度が向上しました。
・特定の条件下で発生する音飛び、音途切れの症状を改善しました。
・その他の機能改善
<11月>
・Bluetoothの対応コーデックに、aptX, aptX HDを追加しました。
・楽曲の対応フォーマットに、APEとMQAを追加しました。
・再生画面で、シャッフルとリピートの設定が可能になりました。
・電池を長持ちさせるための電源自動オフ機能を追加しました。
・曲の詳細情報を表示させる方法を増やしました。
・その他の機能改善
久しぶりにオーディオ関連の新製品を買ったものの、肝心のハイレゾはアニソンや地上波で見たことも無い邦楽アーティストの配信ばかり目立ちます。
複数ヒットタイトルがある歌手のベストアルバムはソコソコ出ていますが、一発屋タイプのアーティストは配信する気配がありません。
80年台のヒット曲詰め合わせみたいなオムニバスアルバムが出てくれればいいのですが。
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