2年半前に一番オススメのパスワード管理ソフト/アプリKeePassを紹介しましたが、現在も完全無料でPC⇔スマホ間を連動して管理できるので一押しソフトであることに変わりはありません。
※最近人気の高いLastPassもマルチデバイスアクセス機能が無料会員でも利用可能になったので、こちらもオススメではあります
改めてPC用最新ver2.34とスマホ用アプリと合わせた使い方をライトユーザー向けに超シンプルな方法で書きました。
ダウンロードするソフト
公式フォーラム:
http://keepass.info/download.html日本語ランゲージファイル:
http://keepass.info/translations.htmlAndroidアプリ:
Keepass2Android Password SafeiOSアプリ:
MiniKeePass — Secure Password Manager公式フォーラムを開き、ソフトは「Professional EditionKeePass 2.34」を使用します。(2016年12月1日時点)
緑色バナーをクリックするとダウンロードできます。
続いて日本語ランゲージファイル配布ページからJapanese「2.34+」をクリックしてダウンロードします。
(verが異なっていても殆どは正常に日本語化されるようです)
公式フォーラムにKeePassに対応する各種アプリが掲載されていますが、ここでは私が一番使えると思ったアプリを抜粋しているので、こちらもスマホ側でダウンロードしておきます。
最初にID/パスワードを書き込むにはPCのほうが早いので、PCソフトで入力したあとにスマホ側と連携させる方法を取ります。
KeePassの初回設定
Keepassは多機能なので全てを使いこなそうと思ったら凄く大変なので、ここではサイト毎のID/パスワードのメモに特化した簡単な使い方とします。
1:PC用ソフトをインストール後、「KeePass Password Safe 2」フォルダ直下に、日本語化ランゲージファイル「Japanese.lngx」を入れる
2:ソフトを起動しView-Change Language からJapaneseを選択して日本語化する
3:ファイル - 新規 を選択。ファイル名を任意に決めて開く

4:マスターパスワードを決める(忘れると次回ファイルを開けなくなるので覚えておくこと)
続いてデータベース設定画面が表示されるが、ここはデフォルトのまま変更せず進める。
KeePassの基本入力

「新しいデータベース」が親フォルダ
「一般」以下は子フォルダ
子フォルダの中に各サイトのID/パスワードをメモして使う感じ
とりあえずサンプルで形は出来ているので、右クリック
「グループを編集」でフォルダの名前とアイコンを自分なりに変更するとよいかも。
新しくフォルダを追加する場合は、右クリック
「グループを追加」親フォルダ上で行うと子フォルダとして作成。子フォルダ上で行うと孫フォルダが作成されます。
階層が深くなりすぎると使いにくいので、親から子を増やす感じが使いやすい。
フォルダ内に各サイトのID/パスワードを入力していく場合は、右側の画面上で右クリック
「エントリーの追加」
タイトル:サイト名
ユーザー名:IDなどを記入
パスワード:すでにあるのを消してからパスワードを記入
もう一度:パスワードをもう一度記入
備考:忘れた時の質問などメモ類はここにまとめて書いておく
最後にOKすると完成するので、以降はこの繰り返しでどんどんサイトを追加していく。
これが最もシンプルに登録していく方法。
全部入力が終わって使い方がわかってきてから、色々使いやすくしていけばいいと思います。

最後に ファイル エクスポート で「KeePass KDBX(2.×)」でファイルを抜き出す。
このファイルをdropboxやGoogleDriveなどオンラインストレージに入れればスマホでもすぐに読み込め、編集や保存も同期保存できます。
なお、他のパスワード管理ソフトのXSLファイルなどで読み込みは出来ますが、やっぱり記入ズレとかが目立ちますので、一から作成したほうが綺麗に作れます。
Android:Keepass2Android

アプリ起動しファイル選択でPCで作成したKBDXファイルを指定します。
Android側でも追加や編集することができ、元ファイルに反映できます。
ID/パスワード横の「点々」でクリップボードコピーできるので、あとはブラウザから長押し→貼り付けでコピペできます。
使いやすいように以下の設定をしておきます。
データベース → 指紋認証によるロック解除 → 指紋認証によるデータベースのロック解除を有効にする
※GalaxyやXperiaなど指紋認証機能がある端末で、ロック解除の際マスターパスワードを入力しなくても開ける
アプリケーション → 表示 → パスワードを隠すのチェック外す
アスタリスクで隠されなくなるので見やすい
iOS:MiniKeePass
iOSアプリでは今でも、アプリから直接オンラインストレージからファイルを読み込めないので、「
GoodReader」か「
Documents 5」ファイル管理アプリを介して読み込む必要がある
以下はGoogReaderを使用した場合の手順

1:GoogReader起動、下メニュー「Connect」を選択。続く画面で下部の「Servers」を選択
2:「Add」から各種オンラインストレージサービスを選択
3:作成したkbdxファイルをタッチし、右下の「Download」を選択
4:続く画面では「Download File here」を選択

5:最初の画面に戻ると、GoodReader内直下にファイルがダウンロードされているのでタッチ、「Open in other app」を選択
6:MiniKeePassアイコンを選択すると、自動的に起動しkdbxファイルが読み込まれる
7:以降は直接MiniKeepass起動で見ることができるようになる
注意点としては、kdbxファイルはGoodReader内部に保存され、そこからファイルを開いているので、Android版のように編集同期することは出来ないし、PCで元ファイルを更新した場合は、もう一度同じ手順でkdbxファイルをダウンロードし直して反映させる必要がある。

iOS版も使いやすいよう設定を変更しておきます。
PIN Enabled・・ONにする(任意のPINコード4桁指定)
TOUCH ID・・EnabledをONにする
これで指紋認証を使ってロック解除できる。(PINコードは指定しないと使えない)
Hide Passwords・・OFFにする
パスワードがアスタリスクで隠れなくなる
以上がライトユーザーでも簡単に覚えることができるKeePassの使い方でした。
ネットサービスを利用すると頭で覚えるだけでは絶対忘れてしまうので、こうしたパスワード管理アプリを利用することが重要です。
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マルチデバイス対応パスワード管理アプリ「LastPass」初心者向けの使い方