2015年に続き2016年も株とFXで損失が出たので2年連続で確定申告での損失繰越控除をすることになりました。
昨年書いた記事
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株・FX・CFDの損失繰越控除(特定口座源泉徴収有り&複数口座)書き方手順メモで、税務署から国税還付金振込通知書が届き銀行に還付されたことまで確認できたので、書き方の記事は上記で完成されています。
今年の記事は2015年分の損失と合算して手続きを行うぐらいで内容は一緒ですが、作成コーナーのフォーマットが一部変更(わかりやすくなった)されたので、改めて2017年用として書き残しておきます。
はじめに
・特定口座源泉徴収ありで売買している
・2016年は1社のみ売買し損失が出た
(別の証券会社で利益が出たのはNISA口座なので申告する必要なし)
・2015年分の損失繰越控除と合わせる必要あり
・FX・商品CFDの損失もあるので同時に作成する
去年と違う所は
複数口座で利益と損失が出ていない
2015年分の損失繰越控除と合わせる
この2点のみ。
複数口座での書き方は昨年の記事を見てもらうとわかります。
今年も作成するにあたって参考にした本は、定番のダイヤモンドZAI 2017年3月号


Amazon:
ダイヤモンドZAI(ザイ) 2017年 03 月号楽天Kobo:
ダイヤモンドZAi 17年3月号【電子書籍】[ ダイヤモンド社 ]雑誌読み放題の楽天マガジンでは、肝心の書き方部分のページが収録されていなかったので、楽天Koboで電子書籍版を書い直しました。
KindleやKoboで販売されている電子書籍版では全ページ収録されています。
昨年より今年のほうが内容が細かくわかりやすかった感じ。
制度が大きく変わらない限り、毎年買い直す必要はありませんので、手元に参考書が1冊も持っていない場合は買っておいたほうがいいです。
確定申告書等作成コーナーから作成開始
国税庁 確定申告書等作成コーナー:
https://www.keisan.nta.go.jp/h28/ta_top.htm#bsctrl作成開始 → 書面提出 → 事前準備終了 → 所得税コーナーへ → 左記以外の所得のある方(全ての所得対応)欄の「作成開始」

確定申告書等を印刷して税務署に提出する。
申告書の様式をイメージした入力画面で申告書を作成する
の2つにチェックと、生年月日を入力する
給与から入力する

1:「給与」を選択

2:会社から貰った源泉徴収票と照らし合わせ、指定された部分に数字を記入
※昨年と違って参考画像が表示されるようになったので大変わかりやすくなりました。
株の損失を入力する
証券会社から郵送された「平成28年分 特定口座年間取引報告書」を用意する。

1:「上場株式等の譲渡所得等」を選択

2:平成28年中に株式・投資信託・公社債の売却等をしましたか。→「はい」
書面で「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」を作成していますか。 →「いいえ」
※特定口座の場合ですので、一般口座で売買してる人は両方とも「はい」になるはず

3:上から順に「はい」「いいえ」「いいえ」「いいえ」「はい」
※最後の「はい」は前年の損失繰越がある人の場合なので、前年損してない人は「いいえ」になります
4:特定口座年間取引報告書の内容入力を選択



5:特定口座年間取引報告書を見ながら数字を転記します。
※注意書きもされてますが、納付税額と還付税額を危うく間違えそうになったのでここは要注意です。
本支店名等のところは、無記入で「本店」としておけばいいです。

6:
損失が出た場合では「申告分離課税を選択する」にチェックを入れます。
※総合課税は、利益が出た場合でも年収によっては配当金の源泉徴収を取り戻せるかもと雑誌には書いてありました。
前年の損失繰越分を入力する
昨年確定申告した用紙の控えか、昨年入力したデータを用意する
1:繰り越された譲渡損失の内容を選択


2:前年の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表の「本年分の損益通算後の上場株式等に係る譲渡損失の金額」に書かれている数字を転載。
★控えは必ず保存しておくこと★用紙を印刷する時に提出用と控え用がありますが、損失繰越は自分で覚えておかないと行けないので、必ず控えは取っておくようにします。
また、作成コーナーでは「入力データの一時保存」がどの段階でも行うことができ、.dataファイルとしてダウンロードできるので、完成後にこの.dataファイルも残しておくと控えを紛失しても確認ができます。
もし両方とも無いという場合、証券会社では年間損失額のトータルが見れるので、そこで確認する手もあります。
但し複数口座で利益・損失が出ての合算した場合など、正確性に欠けてしまいますので違ったら無効になってしまうかも。(過小申告だったらいいのかな?)
FXと商品CFDの損失入力
証券会社で閲覧できるFX・CFDの「平成28年 年間取引報告書」で確認する。
クリック証券ならマイページの「電子書類閲覧」から確認でき、16年12月31日にFX・CFDの「年間損益報告書」PDFが発行されているはずです。

1:「先物取引に係る雑所得等」を選択

2: 以下のように入力する
所得区分・・雑所得用
取引の内容 種類・・FXなら「外国為替証拠金取引」CFDなら「商品CFD取引」
※CFDは日本225、原油、金スポットなどまとめて損失計算してもいいと思う
決済の方法・・「仕切り」
差金等決済に係る利益又は損失の額・・年間取引報告書から数字を入力
※必要経費は空欄に書籍代など個別に費用にできるかもしれない

3:損益があっているか確認


4:前年に損失繰越がある場合は数字を入力
前年に申告した控え、平成27年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表の「1 先物取引に係る雑所得等の金額」を確認。
提出用紙の印刷・添付する書類

全て入力後、「入力終了(次へ)」を選択すると、ダイアログボックスが開き納付額もしくは還付金額が表示されるので、最終チェックできます。
今年分は1口座のみの損失でしたので、納付額0円と表示されました。
住所を入力すると、自動的に最寄りの税務署が選択され、印刷した際に送付先の税務署住所も記載されています。
2017年からマイナンバーも入力する必要があります。
確定申告書類と合わせ以下の書類も一緒に添付する必要があります。
・会社から貰った源泉徴収票の原本
・証券会社から郵送された「平成28分 特定口座年間取引報告書」の原本
※銘柄毎に記載された、配当等の交付状況の用紙の原本は添付しなくていいと思います。(年間取引のほうにトータル額が記載されているので)
昨年添付しませんでしたが、還付金は貰えています。
・FX・CFDの「平成28年分 年間取引報告書」のコピー
※原本は郵送されないのでPDFからコピー印刷したものでよい
・本人確認書類のコピー
マイナンバーカード
マイナンバー通知カード+免許証や保険証のコピー
以上が株とFXとCFDの損失繰越控除(特定口座・前年譲渡損失あり)の書き方でした。
1年目の申告の書き方が間違っていなかったので、今年分も大丈夫だと思いますが、雑誌や書籍でよく確認した上で補足としてこの記事を参考にしてください。
同じように2016年の株取引で損失を出したので、このサイトを参考にして
確定申告をしました。助かりました
いちぞう さん
書き方がこれで正しいのかいつも不安ではありますが、
参考にしていただけて嬉しいです。
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