Android5.0以降のOSではマルチユーザー機能があり、1台の端末で複数のマルチアカウントで使用することができます。
登録(作成)の仕方
どのスマホ端末でも共通で、通知メニューを引き下ろしたらアカウントアイコンが出てきます。


通知から直接「ユーザー追加」で増やすこともできるし、「詳細設定」からゲストユーザーを作成することもできる。
※大抵のスマホ端末で、設定-詳細設定-ユーザー の項目に進むと見つかる
アイコン色は
青・・メインユーザー(所有者)
緑・・サブユーザー
灰色・・ゲストユーザー
青・・PrivateSpaceユーザー(Huawei独自の機能)
他ユーザーをいつでも削除できる権限はメインユーザーにあり、サブ・ゲストユーザーに切り替えた際はユーザー削除など一部の機能が制限されます。

設定内の詳細設定画面は端末によって異なるかもしれませんが、Huawei Mate9では独自の機能として「privateSpace」ユーザーも作成できます。(後述)
サブユーザー側で見た内部領域
サブユーザーを作成すると、端末を初めて起動し時に表示される初回起動設定から始まります。
初回設定完了後のホーム画面は真っさらの状態で、メインユーザーが使っているアプリは一切入っていない状態となります。

設定画面では、基本的にサブユーザーとして設定することができ、PINコード・指紋認証も設定できました。
※指紋はメインユーザーと同一の指で登録できたので、もう1人の自分用アカウントとしても使えるのかも。
但し「その他」項目にある、モバイル通信のテザリング等は機能制限で使えなくなっています。

サブユーザー側でファイルマネージャアプリを使って確認すると、内部領域は真っさらの状態でメインユーザーで作成されたファイル等は一切ありません。
しかしSDカードに保存しているファイルは写真や動画など全てがサブユーザー側からアクセスして閲覧できるし、内部領域⇔SDカードへのコピー・削除も自由に行えました。

サブユーザー側でPCとUSB接続した場合も同様で、内部ストレージはサブユーザーとして真っさらの状態ですが、SDカードは同じくアクセスできます。
なので、
複数の人が一つの端末でユーザー切り替えで使用する場合、SDカードだけはアクセス可能となってしまうので、見られてくない場合は取り外しておく必要があります。サブユーザー側でアプリをインストールした際の挙動
次にサブユーザー側でメインユーザーのGoogleアカウントを使用していくつかアプリをインストールしてみました。

Google日本語入力・・(メインユーザー端末に入っていない)
Yahoo乗換案内(メインユーザー端末に入っている)
インストール時の挙動ですが、Google日本語入力はダウンロードでパケット通信を行ってインストールされたのですが、メインユーザー端末に入っている2つのアプリは、ストアで「インストール」を押すと即時アプリが追加され通信は発生していない感じでした。
Google日本語入力をサブユーザー側にインストール後、メインユーザーに切り替えて「アプリ」を見ると

このようにアプリリストに追加されていますが「未インストール」となっていて、メインユーザー側にはインストールされていない状態。
ここでメインユーザーもインストールしてみると、こちらも通信が行われず一瞬でホーム画面にアプリがインストールされました。
メインユーザー側でこのGoogle日本語入力をアンインストールすると、メイン側は削除されますがサブユーザー側ではそのまま残っています。
(メイン側はまた未インストールと表記されている)
では、両方の端末の入っているYahoo乗換案内をサブユーザー側でアンインストールした場合、こちらもサブユーザー側のみ削除され、メインユーザー側はアプリが残っています。
でもサブユーザー側の「アプリ」には「未インストール」と表示されていない。
ということで挙動をまとめると
・メイン・サブユーザー側でアプリを削除してもお互いが干渉しない。
・メインに入っていないアプリをサブでインストールすると、メイン側のアプリ一覧に未インストールしてアプリが登録される。(サブ側を削除することでメイン側も消える)
・メインに入っているアプリをサブにインストールして、サブで削除しても特に変化は無い
・LINE等を起動しても初回起動で始まりメインユーザーアカウントに影響しないゲストユーザーの挙動
ゲストユーザーを作成した場合は、初回設定は無く即時真っさらな状態でホーム画面が作成されます。
ゲストユーザーでは、モバイル通信のテザリング等に加え、Wi-Fiも制限がかかり変更できません。(メインユーザーが指定しているWi-Fiに繋がっている)
しかし、PINコードや指紋設定はゲスト用に設定可能。
また、ファイルストレージもサブユーザーの時と同じで、内部領域は真っさらになりますが、SDカードの中身は自由に閲覧・編集ができてしまいます。
アプリの挙動もサブユーザーの時と全く同じで、メインに入っていないアプリをゲストでインストールすると、メイン側でアプリ一覧に「未インストール」と表記される。
お互いに干渉しない。
私が操作して確かめた限り、ゲストは初回設定とWi-Fiが制限されている以外は、サブユーザーとゲストユーザーの挙動違いは感じられなかった。
サブと同じく最大の注意点はSDカードにアクセスできる点だけを覚えておきたい。Huawei独自機能のprivateSpace
恐らくHuawei端末独自の機能だと思いますが、使用するMate9では「PrivateSpace」ユーザーが作成できます。(以下PSで表記)

プライベートスペース最大の特徴は、指紋認証をメインユーザーとは別に設定できる点。
サブユーザーでは同一人物の同じ指の指紋を登録できてしまうのですが、PSユーザーでは認証を切り分けられるので、
ロック画面からメインユーザー⇔PSユーザーの切り替えが容易にできる所にメリットがあります。ロック画面でPSユーザーのPINコード・指紋認証→PSユーザーモードで起動
ロック画面でメインユーザーのPINコード・指紋認証→メインユーザーモードで起動
こんな感じで認証一つでモード切り替えできるので、1台の端末でプライベート・ビジネス用に使い分けたい人にとっては、Androidのサブユーザー機能より優秀なのです。

PSモードでは通知メニューにユーザーアイコンが表示されない。
設定からPSモードの起動を、ロック画面からのPINコード・指紋認証のみにすることもできセキュリティも万全。
設定はテザリング機能以外は使える状態。
内部ストレージは真っさらで開始され、SDカードには閲覧・編集可能。
アプリの挙動もサブユーザーの時と同じ
ゲームを複数アカウントプレイできる
一般ユーザーがGoogleマルチユーザー機能を便利だと思える場面は、やはりゲームアプリを1台の端末で複数アカウントプレイしたり、LINEなどのSNSアプリで複数アカウント使用したりすることが挙げられます。

メインユーザー側ではデータが有るゲームでも、サブユーザーで同じアプリをインストールすると初回から起動します。
サーバーにデータが保存されるタイトルなら、Googleアカウントを別のもので登録してセーブすれば、1台で2つ以上のアカウントで遊べたりします。
以上がAndroidマルチユーザー機能の使い方でした。
他人が使用するときはSDカードの取扱には注意しましょう。