iOS11とiPhone Xが発表されていますが、iPhone7 Plusからの買い替え意欲が湧きません。
理由は4つあります。
32bitアプリが使えなくなる
買い替え出来ない最大の要因がiOS11から32bitアプリが起動不可になること。
海外の
mixpanelが発表した内容では、24時間以内のiOS11アップデート率はiOS9/10の時より遅いとのこと。

設定-一般-情報-App-App互換性
ここで端末にインストールされているアプリでiOS11で起動不可となるアプリがわかります。
パズドラ以降の基本無料ゲーム全盛となったころにiPhoneを使い始めた人なら、未対応アプリも殆ど無くiOS11に未練なくアップデートできますが、買い切り有料アプリ全盛期から使っていた古参ユーザーだと、こうしたアプリが大量にあるわけでアップデートに躊躇するはず。
メーカー側も売上が出ないアプリを今更アップデートで対応することも無いので、特に2016年前半頃から更新がストップしてるアプリの対応は期待薄。
iPhone7 PlusもiOS10.3.3からアップデートしていません。
昔のアプリを遊ぶのかというと、別にそうでも無いのですがやっぱりケイブシューティングなんかはスマホ向けに移植が良くできているし、購入時は600円ぐらいしたのでアプリ資産が失われるのは勿体無い気持ち。
iPhone Xを買う場合、どうしても7は手元に置いておくことになってしまうし、端末コレクターでも無いので使用頻度が落ちた端末を手元に置いておくのも無駄です。
ナビゲーションバーを搭載してない
これまでのiPhoneレビューで、散々ナビゲーションバーにして、戻るボタンを付けることがAndroidと同等の使いやすさになると言っており、今回全画面となったiPhone Xに凄く期待していたものの結果は期待はずれで、下手をすれば現行のホームボタンのほうが操作しやすいのではと思えるほど。

画面一番下から上のスワイプでホーム画面に戻り、途中で止めるとマルチタスキングで開いているアプリに切り替えできるというもの。
一覧性の悪いアプリ切り替えなんてAndroidでも普通使わないし、特にネックなのが
一番下からスワイプということで、操作ミスで一発でホーム画面に戻れないことがありそうでストレスが溜まりそう。
唯一の救いは全画面になったことで横幅が70.3mmに抑えられているので、左右スワイプで戻る・進むは親指でもギリギリできそう。
iOSの嫌いな所は、スワイプやスクロール挙動が統一されていない点。
アプリによっては惰性スクロール、画面端からでは無く中央部分からのスワイプで戻る・進むができるが、惰性しない場面もあるのでマチマチ。
safariだとずっと油の切れたモッサリスクロール、画面端からしかできないスワイプ操作。
ここがAndroidと同等の挙動になってくれたら、ナビゲーションバーの戻るボタン無しは許容できるのに・・・
指紋認証が無くなった

iPhone Xではホームボタンがなくなったことで、代わりに「Face ID」の顔認証となった。
Galaxy Note8ですでに顔認証を使っているが、認識感度は結構良く写真などで解除しにくくなる機能も別途あるので、この点はiPhone側も対策しているはずなので心配は入らないと思う。
しかしGalaxyは指紋認証でも対応しているわけで、複数の認証ができることでストレス無く使えるわけであって、これが顔認証だけだと絶対使用しない。
懸念しているのが、辺りが真っ暗な場所での使用で、Galaxyでは顔認証がかなりの確率で失敗した。
また裸眼で顔認識した場合、メガネをかけると成功はするものの裸眼状態よりは認識率が落ちて失敗することもあった。(グラサンなら尚更)
Apple Payでも安定感がある指紋認証では無くなるわけで、使い勝手は少なからず悪いと思ったほうがよさそう。
本格的に使い勝手が良くなるのは、来年の下半期以降ハイスペック機種の殆どに搭載されそうな液晶統合型の指紋認証。
なので顔認証も虹彩認証もいずれスマホでは利用価値の低い認証システムになると思う。
背面ガラスでブラック色が無い

これは個人的な好みだけど、背面がガラス材質になるのは好みでは無いし、初期カラーにブラックが無い点もダメ。(グレーの色合いはブラックよりだが)
やっぱり高級感より指紋が目立ちやすいほうが気になってしまうので、ブラックならツヤ消しでアルミ材質が一番だと思う。
あとは、今作でもカメラが出っ張っている所が目立ちすぎでやっぱり見苦しい。
イヤホンジャックが無い所も不便で、こういうAppleならではの拘りが信者以外のユーザーにとっては仕様変更が許容できない。
iPhoneはずっとサブ端末のポジション
iPhone4Sの頃から4インチディスプレイに拘るAppleに嫌気がさしてメイン端末をAndroidに変えていますが、結局後追いでAndroidに近づけてくるものの、Appleの拘りが捨てきれておらずいつも中途半端ですでに周回遅れの印象。
iPhone Xには期待していましたが、この結果では永遠にサブ端末扱いとなりそう。
あと2~3年もすれば世界シェアは、Huawei > Samsung >OPPO > Apple >その他中国勢になりそう。
日本市場は異質なのでAppleが首位だと思うが、少なくともHuaweiの存在はいずれライトユーザー層にも認知されAppleとシェアを分け合う日はそう遠くないと思う。
海外メーカーのスマホと言っても、カメラのCMOSイメージセンサはSONY製が多いし、バッテリーのセパレーターなど中身の素材は国内企業のものが多く使われているので、中国や韓国メーカーのスマホでも部品は国産だという気持ちで使えばいいだけ。
ずっと7Plusを使うわけにも行かないので、iPhoneを新たに買い足すとしたら液晶指紋認証が搭載されそうな来年モデルがいいかなと思ってます。