Xperia arcでスクリーンショットの導入方法

iPhoneではホームボタン+スリープボタンでスクリーンショットが簡単に撮影できますが、
Xperia arcにはスクリーンショット機能がありません。

方法は2つあり一つはマーケットで配信されているアプリを使うと可能になりますが、これはroot化という本体を改造する必要があります。
しかしこれを行うとドコモの保証サービスが受けられなくなる他、導入に失敗して故障してしまうリスクもあります。
いつか手放すときも考えてこの方法は見送りました。

もうひとつは一切リスクがなく行えますが、これは本体とPCを接続した状態で行うことになり、PCにSDK(開発ソフト)を導入する必要があり、少し敷居が高いです。
今回はこの導入方法の手順を紹介したいと思います。






【手順1:Xperia arcをPCに接続する】

まだ一度も本体をPCに接続したことがない場合は、一度接続して「PC Companion」というソフトをインストールします。
USB接続するとarcのディスプレイにメッセージが表示されますので「インストールする」を選択するとPC画面にソフトが立ち上がりインストール開始されます。



【手順2:開発ソフトの導入】

以下のサイトから開発ソフト導入に必要なものをダウンロードします。

Java
ここで自分のPCのOSにあったものをダウンロードします。Windowsは32ビット、64ビット用があります。(両方入れても問題はありません)

android-sdk
こちらもOSに合わせて「android-sdk」ファイルをダウンロードします。
Windows用はexe(インストーラー)もありますがzip版をダウンロードしてください。



【手順3:ソフトのインストール】

手順2のソフトをインストールします。
Javaはクリックすると自動的にインストールが始まります。(インストール先にフォルダは変えないように)
android-sdkはどこでもいいですが、一般的にはCドライブの直下に解凍すると良いです。



【手順4:SDKの起動】

android-sdkフォルダを開くと「SDK Manager.exe」というロボットアイコンのファイルをクリックして起動します。

2011y05m22d_093528297.jpg

自動的にウインドウが開くので「Accept All」にチェックを入れてから「Install」で開始します。
これはファイルの数が多いため光回線でも完了まで30分ほど時間がかかるのでキャンセルせず待ちます。

and17.png

終了するとインストールされたファイルが表示されますので確認後×を押してウインドウを全て閉じます。

and18.jpg



【手順5:Android Screen Monitorの導入】

次にSDKでスクリーンショットを取るためのソフトを以下のサイトからダウンロードします。

adakoda
このサイトで配布されている[ASM_2_30.zip]ファイルをダウンロードします。

ダウンロード後、解凍すると「asm.jar」ファイルが一つだけありますので、これを右クリックで「切り取り」
android-sdk-windows→toolsフォルダ内に「貼りつけ」ます。

2011y05m22d_094820372.jpg




【手順6:Pathを登録】

一番ややこしい設定ですが、深く考えず機械的に行ってください。

※Windows7でのやり方なのでXPでは画面が異なる場合があります。
1:スタートメニューを開く「コンピュータ」で右クリック→「プロパティ」を選択。
2:「システムの詳細設定」を選択。→「環境変数」を選択。
3:「システム環境変数」の欄にある「Path」をクリックして「編集」を選択。

2011y05m22d_095216522.jpg2011y05m22d_095225581.jpg


これでPath内にパスを書き込むことになりますが、パスを書き込む際は以下の場所のアドレスをコピーして貼り付ける方法が一番簡単です。
なお貼り付ける際は、Path内の一番後ろに貼り付けますが、ルールとして必ずアドレスの最後に「;」で区切ることを忘れないようにします。

以下の場所のアドレスをコピーします。(これはソフトをインストールした場所によって個人個人で変わります)
・android-sdk-windowsのtoolsフォルダ
・android-sdk-windowsのplatform-toolsフォルダ
・Program Files (x86)\Java\jre6\bin

2011y05m22d_095238109.jpg


以上3箇所を上から順にコピーしPathの最後列に貼り付けます。(何度も言いますが「;」で各アドレスを区切るように)
コピー方法をアドレスバーの右端の赤○部分を左クリックすると全選択状態になるので、その後右クリック「コピー」すると簡単です。

2011y05m22d_100503627.jpg




【手順7:Xperia arcの設定変更】

最後にデバッグモードで起動するためXperia側の設定を変更します。
「設定」→「アプリケーション」→「提供元不明のアプリ」にチェックを入れます。
引き続き「開発」→「USBデバッグ」にチェックを入れます。

AND1.jpgAND2.jpgAND3.jpg




【手順8:スクリーンショットを撮影する】

これで導入はすべて終了したので、XperiaとPCをUSB接続します。
次に手順5でフォルダに入れた「asm.jar」ファイルをクリックし起動します。
※このファイルで毎回立ち上げることになるので、デスクトップにショートカットを作ると便利

PC画面にウインドウが開き、数字が表示されていると成功「OK」を押してSDKを起動。
※数字が表示されない場合は、PCにUSB接続をした状態で手順7の設定を行っている場合が多いです。
この場合正常に反映されないので、必ずUSB接続をする前に設定を行うと数字が表示されます。
成功しているとXperia本体の上にロボットアイコンが出現するはずです。

AND19.jpg

起動すると赤く表示されていますが、ウインドウを右クリックして「Adjust color」にチェックを入れると正常な画質になります。
この状態で撮影したい場所があったら同じく右クリックで「save Image」を選択すると保存場所を聞かれるので、フォルダを選び「OK」するとスクリーンショットが保存されます。


以上がスクリーンショット導入の手順でした。

SDKを使うとPCで実機をエミュレートできますが、関心のある方は以下の記事を参考にしてみてください。

<関連記事>
Android SDKで開発 開発ソフト準備編
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[ 2011/05/22 10:23 ] Android(基本操作) | TB(0) | CM(0)

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