アーケードゲームエミュレーターは本家MAMEから派生して色々出ていますが、日本語対応の「ThunderMAME(雷豆)」が一番使いやすい。
PCエミュは長い間使っていなかったので、Windows10で久しぶりに思い出しながら設定とかしてみたので、覚書として使い方を残しておきます。
22年5月8日記事更新
雷豆公式HP:
https://firelight.web.fc2.com/※VER.0.106X (2020.3.28)が最新(22/5月時点)
本家MAME:
https://www.mamedev.org/過去版配布:
https://www.mamedev.org/oldrel.html※MAME 0.243が最新(22/5月時点)
Androidアプリ:
MAME4droid (0.139u1)Androidアプリ:
RetroArch Plus
インストール
HPには3種類配布されてるけど、真ん中ThunderMAME32+の「download」をクリック
tmamep.part01.exe から tmamep.part10.rar までを全てダウンロード。
※昔は1ファイルだけだった記憶だけど、今は分割ファイルになってた。
全部ダウンロードしてから「tmamep.part01.exe」をクリックしてガイドウインドウが出たらInstall。(足りてないとエラー)
「tmamep」7Zファイルが1個作成されるので、これを解凍。

「ThunderMAME32+」アプリケーションファイルをクリックすると起動します。
※romはどこに入れておいてもOK
★ThunderMAME32UI+について★こっちはMAME32Plus!0.160svnがベースに作られているようでより本家MAMEに近い作り。
一番わかり易い違いとしては、PCの高解像度に対応しているので、グラフィックがキレイに映る。
高解像度PCだと初回起動時、文字が極小になってしまうので、
ThunderMAME32UI+.exeを右クリック-プロパティ-互換性-高DPIの設定の変更-高DPIスケール設定の上書き-「システム(拡張)」
にすると適切な文字サイズに変わる。
32UI+はベースVERが新しいので、BIOSやゲームファイル認識が正確になっていて、足りないファイルがあるとエラーが出て起動しないことがある。
なので、32+と使い分けが良い。
見方
久しぶりに見たけど、最新VERも昔と全く変わってない感じ。

左側に各メーカー毎、発売年数ごとにゲームタイトルがソートされています。
「所有しているゲーム」が自分の持っているromだけ表示されます。
本家MAMEも日本語化できるものの、ゲームタイトル名は英字表記のまま。
雷豆は全て日本語なので、ゲームタイトルも見つけやすく、ここが一番いいところ。
なおプレイ中にF12キーを押すと「スクリーンショット」タブに画像が挿入されるので見栄えが良くなります。
※snapフォルダの中に画像が保存されます。
※○○○.pngがファイル名で名前が異なると反映されません。(○はゲーム内の名前と一致すること)
ROM設定

オプション - ディレクトリ設定 - 参照 を選択。
romを入れているフォルダを指定する。
「OK」で画面閉じると、自動的に読み込みが始まり、完了すると「所有しているゲーム」にタイトルが表示されます。
新たにロムをフォルダに入れた時は、同じようにすれば再検索されリストに入る。
雷豆は互換性が高くかなりのタイトルが起動できますが、新しめのタイトル(2000年以降)は、そもそもタイトルリストにも入って無く非対応。(ケツイ、メタルスラッグ6など)
新しめのものは本家MAMEを使う必要があります。
コントローラー設定など
あまり弄らなくても動くので、気になるところだけ。
※雷豆起動前にBluetoothコントローラーは接続しておく
オプション - デフォルトゲームオプション

画面
・ウィンドウ表示 及び ウィンドウ最大化 にチェック入れる
※入れない場合は全画面モードで起動します。TV出力だと動きがおかしかったので、ウィンドウ表示にすると正常に動作した
コントローラー割当
・ジョイスティックを使用する にチェック入れる
※コントローラーが接続できていればP1に「ID1」と表示され、使える状態になっている
※ゲーム毎にボタン配置を変える時は後述のゲーム起動時に行う
ゲーム起動
ゲーム起動すると説明画面がでるので、キーボード左右もしくはコントローラー左右入力して進む。
※本家MAMEでも同じ儀式
ゲーム起動中にキーボードの
「Tab」を押すとメニューが表示される。
コントローラーのボタン設定は2つあり
入力設定(標準)・・全てのゲームタイトル共通
入力設定(このゲーム)・・起動しているタイトルだけのボタン設定基本は(このゲーム)で個別にやったほうがいいですが、コイン投入なんかは(標準)で指定してしまっても良さげ。
※昔のゲームはシンプルなので、デフォルトのままで完璧にボタン認識されるので変更要らず
設定方法は同じなので(標準)方法で説明
「プレイヤー1コントロール」

P1 ボタン1でEnterキーを押した後、割り当てたいコントローラーのボタンを押すと反映。
ボタン数字が実際のゲームでどう動くのかわからないので、この辺は設定後に試して違っていたら変更すると言った感じ。
「その他のコントロール」(こっちのほうが重要)

デフォルトではキーボードの1~9に割り当てられてますが、スタートとコイン投入は頻繁に使用するので、コントロラーに割り当てると便利。
1プレイヤースタートが1人用、2プレイヤースタートは2人用で開始。
コイン1は1コイン投入、コイン2は2コイン投入といった具合。
もう一度「Tab」キーを押すとメニューが消えます。
ゲームを辞める時は「Esc」キーで終了
セーブ・ロード方法
プレイ中ステートセーブしたい場合は、ゲームプレイ中に
Shift+F7 このあと0~9でセーブスロットを決めるとセーブされる。

データをロードしたい場合は、
F7だけ押して、スロット番号を押す。
ゲームタイトルによっては、次回起動時スロットデータが自動的にロードされます。(セーブも自動でされる?)
ゲーム内ランキングでハイスコアを残したい場合は、やめるときにセーブするのを忘れなければずっと残せます。
なおセーブファイルは、「sta」フォルダに入ってます。
以上だけ把握しておけば雷豆を楽しめます。
本家MAME
本家MAMEは今でも頻繁に更新されていてUIはキレイ。
しかしBIOSやromデータが正確で無いと、起動できなくなっているので、ThunderMAMEで起動できていたromが本家MAMEでは起動不可ということも結構ある。
本家HPからWindowsなら「32bit.exe」もしくは「64bit.exe」をダウンロード。
7zファイルなので、任意の場所に「ExTract」押して解凍。
※フォルダ生成されなので、予め「mame」フォルダ作ってその中で解凍する

かなり沢山ファイルがあるけど、「mame64」が起動アプリケーション
まずは日本語モードに変更

雷豆よりUIが綺麗だけど英語表記なので、まずは日本語モードにします。
Configure Options - Customize UI - Language
English → Japanese に切り替え
Return to Previous Menu - Save Configuration
これで日本語モードにできます。
日本語にすればあとは雷豆と大体同じ感じで進められます。
★0.237からではゲームタイトル日本語表記可能★
0.237以降のverから
オプションの設定-UIをカスタマイズする-システムネーム-「mame32j.lst」
が選択できるようになり、ゲームタイトルが日本語表記に変わり、雷豆と同じく探しやすくなった。
mame32j.lstファイルについては
MAME E2J:
https://e2j.net/downloads/Retrofireをダウンロード。
zipファイル解答して、中にある「mame32j.lst」だけ、mame.exeがあるフォルダへ入れておくと認識する。
その他の設定変更
こちらも全画面モードでTV出力したら動作が変だったのでウィンドウモードが良さげ。
オプションの設定 - 表示設定 - ウィンドウモードをON - 設定を保存する
romの反映
オプションの設定 - フォルダ設定 - ROMファイル - フォルダを追加 - 任意のフォルダを指定 - 設定を保存する
※左側の「存在する」に持っているロムが表示される
コントローラーの設定
オプションの設定 - 共通の入力設定 - プレイヤー1とその他のコントロールから変更 - 設定を保存する
ゲーム中は「Tab」キーでメニュー開き、やめる時は「Esc」キーで終了も同じ。
セーブ&ロード方法
プレイ中ステートセーブしたい場合はThunderMAME同様に、ゲームプレイ中に
Shift+F7 このあと0~9でセーブスロットを決めるとセーブされる。
データをロードしたい場合は、F7だけ押して、スロット番号を押す。
セーブファイルは同じく「sta」フォルダにあるが、階層がThunderMAMEと違い
sta-タイトル名付いたフォルダ-staファイル
で保存される。

マシンの設定-詳細設定-自動セーブ・ロード
この機能をONにしておくとauto.staで保存もでき、やめるときはオートセーブ、次回起動時はオートロードしてくれるのでハイスコア記録も残せて大変便利。
エラーが出る
rom起動時、「mame required rom/disk images ~~~」というエラーが出る場合、rom内のデータファイルが不足している。
昔の古いverのMAMEなら動くものもあるので、過去verとの使い分けする必要もあり。
Retrofireで日本語ゲームタイトルで探す
配布サイト:
MAME E2JRetrofireはMAMEランチャーで、これを併用すれば本家MAMEもThunderMAMEのようにゲームタイトルも日本語表記で探しやすくなります。

初期設定は
1:クラウド更新確認ボタン押して最新データを取得する
2:MAME実行ファイルから、本家MAME.exeを指定する
3:ディレクトリ設定で、romフォルダを指定する
あとは、ランチャーで遊びたいロムをダブルクリックすると、自動的に本家MAMEが立ち上がりロムが起動します。
HDMIでTV出力





・
エレコム HDMIケーブル PS5対応 HDMI2.1 1.0m・
Anker 高耐久ナイロン USB-C & HDMI ケーブルHDMIケーブルを使用すればTV出力も可能。
最近のPCはHDMI端子が無くなり、USB Type-C端子になってきているので用途に合わせてケーブルを選ぶ。
遅延については、PCやエミュレーターが原因ではなく、TV側をゲームモードにすれば遅延解消します。
BRAVIA「ゲームモード」HDMIケーブルを挿しただけではスタンダードモードのままで、自動的に切り替わらないので、BRAVIAなら画面設定を「ゲーム」にする必要があり。
恐らく東芝のREGZAなどでも同じようなモードがあるはず。



因みにコントローラーはサイバーガジェットから発売されているFC30Pro、N30Pro2というBluetooth対応のものがレトロゲームに向いてて使いやすい。


プレステ4か5の純正コントローラーも色々なゲームで使えるので扱いしやすい。
十数年前はゲームハック系の雑誌が色々出てたので、読みながらあれこれ試してたけど、久しぶりだったのでメニューのどこにあるのか探すのに時間がかかって設定の仕方を思い出すのに一苦労だった。
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