WALKMAN NW-ZX507レビュー|WM1Aより音が軽い? 操作性良好 ストリーミングの音質は普通

11月に発売されたWALKMAN NW-ZX507を購入しました。

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2年前のNW-WM1Aのほうがスペック的には高性能だったこともあり、売却しての買い替え費用はほぼゼロ円。
スペックが落ちても買い替えた理由は
・WM-PORT → USB Type-Cに仕様変更
・Android9.0搭載でストリーミングサービス・アプリに対応
・引き続きバランス接続に対応


専用ケーブルを使う必要が無くなった利便性と、Amazonミュージックのストリーミング再生も高音質で聞けるようになる利点が大きかった。

使ってみた感想を書きます。


操作性は良好、サイズ感はちょうど良い


CPUは「ARM Cortex-A53 1.80GHz(4コア)」が使われているようで、結構な低スペックだと思うのだけど、Android9.0のおかげか、スクロールなどUI部分のカクつきも少なめで快適な操作ができる。

WM1Aは購入当初の操作性が非常に悪く、スクロールがカクカクでイライラだったけど、こちらもソフトウェアアップデートで、ソコソコ快適になった経緯あり。

本体の右側には再生・早送りといった物理ボタンもあるけど、画面で操作する派なのであまり使わない。

ゴツかったWM1Aと比べ、ZX507はちょっと厚みのあるスマホといった感じで、重量も164gと軽量化されたので携帯性は良くなった。
あとはこのサイズでもしっかりバランス標準ジャック対応しています。
一度バランス接続のイヤホン・ヘッドホンで聞いてしまうと、もう普通のイヤホンジャックを使った音楽再生は戻れなくなります。


連続音楽再生は約10時間


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購入後まず最初に行ったのは200時間再生のエージング。
正直な所WM1Aを買ったときは、エージングに意味はあるの?で半信半疑だったけど、使っていくうちに何となく音が良くなった?ような気がしてきたので、今回は24時間通しで再生し続けました。
※WM1Aにあったトータル再生時間の記録表示には対応していない模様。

途中で連続再生時間も気になったので、仕事に行って帰ってくるまでの間は充電せずに放置して数回検証しました。
8:30 100%でスタート → 17:30帰宅で約15%
再生はランダムで画面はスリープ状態、入れている曲の2割程度がハイレゾ曲なので、オールハイレゾ再生だともっと短いはずですが、大体10時間ぐらいは持つ感じでした。

スマホ同様、何も使っていない状態でスリープしていても、バッテリーは減りやすいので、使わないときは電源OFFにしたほうが良さそう。
※WM1Aは一定時間使わないと、自動電源OFF機能があったがZX507には無さそう。


WALKMANアプリはWM1Aと同等


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専用の再生アプリの機能は、見た感じWM1Aと同等で、DSEE HXアップスケーリング、バイナルプロセッサーなどの機能が使えます。

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ちょっと変わっているのが、スクリーンセーバーのように無操作でカセットテープに切り替わる機能があって、ハイレゾ・FLAC・AACといった音源(ビットレート)毎にカセットデザインが変わります。
ただウチの家はmaxellカセットテープ派だったので、ソニーのカセットデザインを見てもあまりピンとこない。


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あと、これは期待していなかったのですが、ZX507ではアルバム単位での再生をした歳、個別曲ごとに埋め込んだジャケット写真が表示されるようになっていました。

これまでWM1AやXperiaでも、ソニーの再生アプリはずっとアルバムから再生すると、全曲ジャケットはアルバムに設定されている写真が表示されていました。
80年代以前のレコードジャケットは見るだけでも楽しめるので、この仕様改善は非常に嬉しい。


音質は軽い?


アンバランス出力:60mW+60mW(16Ω)
バランス出力:250mW+250mW(16Ω)

ステレオミニジャック:50mW+50mW (ハイゲイン出力時)
バランス標準ジャック:200mW+200mW (ハイゲイン出力時)


仕様上では最大出力が下がっていて、このスペックダウンが唯一の気がかりだったのですが、エージング後に聞いていてもやっぱりWM1Aのほうが良かったような気がしてます。

オーディオマニアじゃないので、言葉であれこれ説明できませんが、第一印象としては音質が軽いと感じた。
WM1Aは特に低音の演奏がボーカルを邪魔しない程度にズンズン響いてきたのですが、ZX507はボーカルと演奏のメリハリが無く、音は綺麗なんだけど何か平坦に聞こえてしまう。

Amazonミュージックのストリーミング再生だと更に顕著で、スマホのイヤホンよりはマシだけど、10万円以上するMDR-Z1R(ヘッドホン)をバランス接続で再生しているわりには、音が小さめで平凡でした。
※ハイレゾ用のサービスでは無いからかも


買い替えしなくても良かったかも


ここまで感想を買いて、結論としてはWM1Aのまま買い替えしなくてもよかったような気がしてます。
勿論、Type-Cやストリーミング再生の利点は大きいのだけど、そもそもWALKMANは自宅で本気の再生をじっくり堪能するために、数年前大枚を叩いて投資したので、肝心の音質が若干とは言え落ちたと感じてしまったのはマイナス。

WM1A使用経験が無く、前機種のZX-300からの買い替えだったら満足できると思います。

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