【CFW】PS3本体にHEN4.88を導入しmultiMANでROM無し起動と吸い出し方法

中古ショップでPS3必殺仕事人Ⅳを入手できたので、何年かぶりに初期型PS3を引っ張り出した。
コントローラーが無いが、PS4コントローラーでも使えるようだった。(PSボタン非対応なので終了時不便だけど)
FWは4.66のまま放置だったが普通に遊べた。
※最新は4.89まで出てる模様

PS3 (24)

しかしPS5でも大きくて場所を取るのに、PS3も久々に見ると同じぐらいのデカさと重量で、常時出しておくのは邪魔になるので、本体価値が数千円しか無いし試しに本体改造をして、本体からのROM無し起動や、PS3エミュRPCS3用にROM吸い出しにチャレンジしてみることにした。

本体改造行為はPSPのCFW以来十数年ぶりだったが、ネットで調べて殆どミス無く達成できたので、今後忘れないよう使い方をメモ。 記事の上から順に行うことでROM吸い出しまでできます。
但し最新の4.89ではできないかも。(4.89用CFWもあるようなので、導入手順は恐らく流用できるはず)


HEN4.88をPS3にインストールする


エミュレータと違って、本体改造系は十数年動向を見てなかったので、数時間かけてネットでググったところ、
CFW、HEN、HAN
という3つがあるようでCFWが一番いいようだが、自分の利用用途や導入のしやすさを考えると、HENが一番良さそうだった。
※HENは最終型のPS3本体まで対応らしく万能


【準備するもの】
・USBフラッシュメモリ 16GB(要FAT32フォーマット)
→SDカードや外付けHDDでもいけるはず
HFW4.88
→リンク先ページ下段のMirros-「MediaFire」開き、HFW4.88を「DOWNLOAD(196.33MB)」
→→rarファイルを解凍し、中身のPS3フォルダをUSBメモリルート直下にコピー


【STEP1:HFW4.88をPS3にインストールする】

HENをインストールするにはPS3本体バージョンをHFW4.88にする必要がある。
公式FWにHENを入れるために少し細工されたものと思えばよさそう。

手順
1:USBメモリをPS3本体ポートに挿して起動
2:設定-システムアップデート-記録メディアからアップデート

PS3 (1)

3:4.88.1 HFWと表記されているのでOK
4:利用規約画面は右ボタンで進めて「同意する」
5:「開始する」でインストール始まる
※アップデート完了後電源切る、はどちらでもいいがここではチェック入れた
6:後は公式FWと同じく自動的にインストールされ完了後電源が切れる

PS3 (4)A

7:電源を入れて、本体バージョンが「4.88」となっていればOK



【STEP2:HENをインストールする】

HENは本体の「ゲーム」にインストールされたソフトみたいなもので、これを起動することでmultiMAN等が起動できる。
本体起動直後HFW4.88(通常FW同等)⇔ゲームからHENを立ち上げる(CFW)⇔multiMANやROM無しゲーム起動
といった感じをイメージ。

手順
0:予め有線または無線LANに接続しておく
1:HFW4.88状態で、ネットワーク-インターネットブラウザーを起動する
2:△ボタン押し、メニューからツール-ブラウザ終了確認-「切」にする
3:△ボタン押し、メニューからツール-ホームページ-「空白のページを使用する」にする
4:真っ白ページでコントローラのスタートボタンを押し
「http://ps3xploit.com/hen/installer/」 と入力する

PS3 (6)
PS3 (7)B

5:「PS3HEN.p3t」ファイルが自動的にダウンロードされる

PS3 (9)

6:専用ページ表示されるので「Initialize HEN installer」ボタンを押す
7:少し待って青字で「successfully」となればOK
8:次に「Install HEN」ボタンを押す

PS3 (11)

9:自動的にダウンロードとインストールが始まれば成功
※インストール完了後、一旦本体を切って再起動する

PS3 (13)

10:ゲームリストにHENが入って使用可能になる


★手順7の補足★

PS3 (10)

1回目は画像のように赤字で「HEN Failure!RestartPS3and retry!」と出て失敗してしまった。
このあと本体再起動させ、もう1回4~6を行うと今度は成功した。(5のファイルは上書き保存しなくてよい)
通常はエラー出ないはずだが、出てしまった場合は変に弄らずもう一度行う


multiMANをインストールする


HENやCFW導入後に使える非公式ソフトで、これで市販PS3ソフトを本体や外付けHDDに吸い出し、ディスク無しで起動したり、RPCS3といったPCエミュレータで使用できるようになる。

★補足★
PS3ソフトは、IRDという特殊なデータファイルがあるようで、このIRDとゲームタイトルが一致しないと動かない仕組み。
PCでブルーレイソフトのように吸い出しても、IRDが含まれないので起動できないが、PS3本体でmultiMANによる吸い出しを行えばIRDを含むデータとして作成される。
この辺の仕様がPS1やPS2のように単純にISO化してエミュで遊べないので、PS3エミュは敷居が高い。


【準備するもの】
・USBフラッシュメモリ 16GB(要FAT32フォーマット)
multiMAN (BASE)v04.85.01
→リンク先から該当名横の「Download」リンクからファイルを入手
→→「multiMAN_04.85.01_BASE_(20191010).pkg~~~」をUSBメモリルート直下にコピー


【STEP3:multiMANをインストールする】

手順
1:USBメモリをPS3に挿し起動する
2:ゲームから「HEN」を起動する

PS3 (15)

3:ゲームからパッケージマネージャ--パッケージファイルをインストールする-スタンダード-用意したmultiMAN.pkgを選択

PS3 (16)

4:自動的にインストールされ、ゲームにmultiMANが入れば完了


multiMANでソフトの吸い出しをする


毎回使用する時は
PS3本体起動→HEN起動→multiMAN起動
の流れになる

手順
1:multiMAN起動し、吸い出したいゲームディスクを本体に入れる

PS3 (18)

2:△ボタン押し「Copy」を選択
3:本体のROM無し起動目当てなら「PS3 HDD」、PCエミュ用にしたいなら「USB」に指定する
4:コピーしますか「はい」で開始される。ソフト容量にもよるが30分ぐらいかかる

PS3 (19)

5:完了すると上記画面になるので□ボタン押す

PS3 (22)

6:HDDの表記が入っているのでディスクを抜いて起動する
※一旦HENに戻り、ディスクIN状態になっているので改めて起動

PS3 (21)

7:ディスク無しでも起動できた。
以降ROM無し起動する際は、手順5の一度multiMANから起動してHENで起動するという流れだと思われる。


【RPCS3で遊ぶ】

PCのエミュRPCS3で遊ぶ場合は、USBメモリに吸い出すと
GAMES-BLJS○○○-PS3GAME
-PS3UPDATE
-PS3DISC.SFB
が作成されているので、GAMESフォルダ毎PCにコピー。

s-RPCS3.jpg

あとはRPCS3起動して、BLJS○○フォルダをBOOT起動すればエミュレーターで動作します。
21年発売のVAIO Z(Core(TM) i7-11370H)で快適に遊べた。
RPCS3自体はネットでググればわりと簡単に下準備できるはず。

[ 2022/07/17 22:06 ] エミュレータ | TB(0) | CM(0)

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